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遠い国の友人。そしてその宗教。

突然ですが。
私は高校卒業してすぐの18~19歳にかけて、ニュージーランドという国に語学留学をしていました。

ニュージーランドはオセアニア地方にある島国。オーストラリアの隣にポツンとある小さな国です。
気候は日本と似ていて四季があります。

私は語学留学…つまり語学学校に通っていたわけですから、ニュージーランド人との出会いよりもニュージーランドに英語を学びに来ている外国の人たちとの出会いの方が多くありました。
中でも私が親しくしてもらっていたのは、サウジアラビアの人でした。当然彼らはイスラム教徒です。(サウジアラビアは国教がイスラム教なのです)

このサウジアラビアの友人の中の一人に、私が『ユバ』と呼んでいた人がいます。
『ユバ』というのはアラビア語で『お父さん』という意味なのだそうです。方言かもしれませんが。
ユバは父親のように私を見守り、優しく守ってくれました。彼はよく私を『daughter(娘)』と呼びました。今でもそう呼んでくれます。
そしてユバはとても敬虔なイスラム教徒でした。ユバを囲むサウジアラビアの仲間たちも、ユバに倣うようにイスラムの教えを忠実に守る人たちでした。
彼らは毎日お祈りし、お酒を飲まず、豚を食べず、そしてとても親切でした。

さて。何故、親切=敬虔なイスラム教徒と定義したのでしょう?
それはユバが私に教えてくれたことです。
「ハル、知ってるかい?僕らは人々に親切でなければならない。
 それは何故か。
 すべての人は神様がつくられた命だから、たとえそれがイスラム教徒でなくても僕らはそれを大事にして、親切にするんだよ。それがムスリム(イスラム教徒)なんだ」
当時すでに同時多発テロの影響がありイスラム教徒は危険視されがちでしたが、本当のイスラム教はそうではないのです。
一部の人は私に言いました。
「彼らと一緒にいてはいけないよ」
「彼らは危険なんだ」
それは誤解だと、私は知っています。

私はイスラム教徒ありませんし、イスラム教を研究したこともないので、私自身がイスラム教を語ることは適切ではないかもしれません。
だけど私は、彼らが危険視されていることにとても強い悲しみを抱いています。
すべてのイスラム教徒がユバと同じように考えているかどうかは分かりません。
けれどイスラムの教えはユバのような解釈をもつこともできるのだと思います。
それだけでも、イスラム教そのものが悪い宗教というわけではないということが分かります。

なぜこのような話をしたのかというと、私は今日ユバの夢を見て、そしてテレビでサウジアラビアとイスラム教を紹介していたからです(池上彰さんが大変中立の立場で分かりやすい解説をしておられました。21時21分現在まだ番組は続いておりますが)。
偶然にもこの2つが重なって、皆さんがもし誤解を抱いているのなら私もその誤解を解く一助になりたい。それがユバに対する友情の証でもある。と思い、今回このようなお話をさせていただいたわけです。
長文になってしまいましたが、最後までお読みいただいてありがとうございました。
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テーマ : つぶやき
ジャンル : 小説・文学

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こんばんは

こんばんは

ハルさん、ニュージーランドにいらしたか!

ラグビー強い!ミルフォードトラックきれい!

それくらいしか知りませぬ


宗教……難しいですよね。

わたしはお宮参りが大好きな仏教徒です

鄙見ではありますが、宗教って、「料理」に例えれば解りやすいような気がします。

神様は、たぶん、ひとつ。

でも、宗教によって、微妙に教えの内容が異なる。

人間が生きてゆく上で欠かせない栄養素はほぼ万人共通。

でも、同じような栄養素摂るためにアジア人は米食べて、それ以外の多くのひとびとは小麦食べる。

わたしは、そういう風に考えるようにしておりまする。

ただ、「栄養に乏しく、かつ不味くて売れない料理」のパンフレットを届けに二人組のセールスがときどき来られるのには迷惑してます。

あのパンフレット、どんな人が書いているか、セールスのひとびとは顔も知らないのでしょうけど

クワバラクワバラ。

また、お邪魔します。ミルフォードトラック、もし、いらしたことがありましたら、ぜひともレポお願いいたします

Re: こんばんは

>MASSIVEさん

こんにちは。

残念ながら私はミルフォードトラックは行ったことがないのです。
ちなみに居住地はクライストチャーチでした。
でもクライストチャーチも地震がありましたから…。私の知っているチャーチではなくなってしまったかもしれません……(/_;)

宗教は本当に難しいです。
無理に人を勧誘しようとしたり危害を加えようとする人は私も辟易するのですが、そうでなくて純粋にただその『料理』を食べて暮らしているだけの人々とは、一緒に食事を楽しむことはできると思います。
同じ食卓で違う料理を食べても、楽しむことはできますものね。

それではでは。
またのお越しをお待ちしております♪
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