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あなたを(私を)信じてる

この世の中に本当の悪人なんていないんだと信じたい。
人間の根底にある良心というものを信じたい。
信じたくて信じているけど時々それが恨めしくなる。
私だって苦手な人はいるし嫌いな人もいる。
それでも心から憎むことも心から蔑むこともできない。
心のどこかで許してしまうし救いたい救われたいと思ってしまう。
だけど本当は知ってるんだ。
救われない奴はどこまでいっても救われないし私だって救われない。
憎むべき奴はいるし蔑むべき奴もいる。
だけどそれでも信じてる。
だってそれを否定してしまったら私はどうなるの?
私こそが悪人であり良心もなく憎まれるべき蔑まれるべき人間じゃないか。
他人を信じるふりをして自分を信じてる。
善人ぶって自分を肯定してるだけ。
ほらね私は醜い。
醜い醜い。
それでも私は信じたい。
この醜い世界を。
この醜い私を。
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怠け者の現実。

気がつけば理想なんてどこにもなくて
気がつけばビジョンさえもどこにもなくて
怠け者の現実だけがぶら下がっている。
どこに逃げることもできなくて
どこに逃げ出したいという希望もなくて。
それでも諦めることができない人生抱えて
死にたい死にたいと言って笑う。
不安抱えて悲しみ抱えてそんなのみんな同じだよと人は言うけれど、
みんな同じだからってどうして私まで苦しまなきゃいけないの。
置き去りにして一人で歩きたいと思うのは薄情なの?
そうさ。私は優しくすることしか知らない臆病者。
誰かに抱えられて誰かを抱えてしか道を見ることができない。
助けてよ。私を助けて。
優しくしたって優しさなんて返ってきやしない。
さよなら。さよなら。
さよなら人生。何度この言葉を吐き出したかもわからないのにまだ生きている。
怠け者の現実がぶら下がっているから。

殺した愛に憧れている。

自分の手で殺した愛に憧れている。
けれどそれはもう二度と手に入らない蜃気楼。
あなたから自由になった私は薄汚れて行き倒れて。
懐かしいねなんて笑って見せることもできない。
あなたの心臓が私の心が私たちの未来を塞いだのねなんて悲観はただの言い訳。
私は世界を見たかった。
私を傷つける世界を見たかった。
世界に傷つけられて私は羽根を折り、あなたの元へ帰ることもできなくなった。
だけど私は被害者じゃないのよ。
私はあなたの愛を殺した加害者なのよ。
プロフィール

ハル

Author:ハル

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