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いつでも君の幸福を願っているよ

君が必要だった。
私が笑うために
私が幸福であるために
君が必要だった。

でも君はどうだろう?
君が笑うために
君が幸福であるために
私は必要だったろうか?

私たちはとてもアンバランスで
私が君を必要とすればするほど
君は不幸になっていくような気がした。

それでも君は笑ってくれた。
幸福だとも言ってくれた。
でもそんなのは嘘だ。

私の病弱な心に悩まされ
私の病弱な心に振り回され
君はどんどん追い込まれていった。

そんな関係は君にとって良いものをもたらさない。

私は怖かったよ。
このまま君を不幸にするのが
君の生活を台無しにするのが
怖くて仕方なかった。

私は君から離れることを決めて
君に軽蔑されようと
酷い方法で君を裏切った。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

だけれど他に私たちに道はあったろうか?
こんなのは言い訳だ。
分かってるよ。

それでも君が、今、幸福だったらば。
それだけで私は救われるのに。

ねぇ。
君は今、笑っていますか?幸福ですか?
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損得勘定

役に立たない人間は嫌いだ、と人は言う。
そんなら自分はそんなに有能かい?と問いたくなる。

自分にとって得な人としか付き合わない、と人は言う。
そんなら自分は人にとってどれだけお得だい?と問いたくなる。

誰も彼もがこっそり胸の中で損得勘定。
そんなことは分かっている。
自分が他人にとって『お役立ち』じゃないとき、
いとも簡単に切り捨てられるんだってこと。

だけど私は思うんだ。
損だ得だと切り捨て切り捨て
後には何が残るんだろうって。
自分一人がぽつねんと、
同じく他人に切り捨てられて残るんじゃないのかって。

何が得で何が損かなんて
その時その時誰にもわかりゃしないのに
誰かを切り捨て
自分も切り捨てられながら
傷つけ合って生きてるんじゃないかって。

そんな生き方は虚しい、と私は思う。
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ハル

Author:ハル

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