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残骸さえ君の目には映らないのなら僕は。

君を責めたかったわけじゃない。
君を守りたかったんだ。

君の棘だらけの心が
誰かを傷つけているなら
それに気がついてほしかった。

君の棘だらけの言葉が
君自身を貶めているのなら
それに気がついてほしかった。

君を責めたかったわけじゃない。
君を守りたかったんだ。

だけど僕のこの思いは君には届かず
君は僕を疎ましいとさえ思っただろう。

それは仕方のないことだね。
そうさ、僕が間違っていた。

棘だらけになってしまった君に
僕自身が突撃していって
その棘に串刺しになったとしても
それで君を守れるわけがないんだもの。

僕がすべきは
その棘を一本一本丁寧に抜き取っていくことだった。

それでも ごめんね。
僕にはその方法が分からなかった。
だから ごめんね。
僕には串刺しになることしかできなかった。

僕には君を守ることができない。
不甲斐ない僕は君に何もしてあげられない。

ごめんね。ごめんね。

僕のこの涙が一粒でも君に届いたら良いと思うのに
それさえ叶わないんだね。
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